ピックアップ特集

自宅に事務所と倉庫を持ちたいと思っていたSさまご夫婦。
以前から海外の倉庫や古い住宅・ビルのリノベーションに興味を持たれ、物件の購入前から直接設計事務所へ何度も相談をされていました。

たくさんの建築家の話を聞いていくうちに誰に依頼をすれば良いのかわからなくなってきた所で、フォルツァ北九州へ相談。「なんとか自分たちの理想の形にリノベーションしたい！」との想いを受けてサポートがスタートしました。
まずは中古物件を購入するにあたっての必要な書類や、住宅ローンなどの手続きからサポートをさせていただきました。

今回のリノベーションプロジェクトにあたり、設計や工事の依頼先選定については何度もSさまと話し合いを重ね、住宅以外にも店舗物件を数多く手がけた実績のある建築家と工務店へ依頼する事になりました。
リノベーションは実際に解体してみなければ中身がわからず、計画通りに進まなくなる事も想定されたため、プラン作成は解体作業と並行しながら進めていく方針となりました。

実際に解体を進めていき、想定外の事態が発生した時には都度現場で相談しながら決めていく事も少なくありませんでしたが、ご主人が鉄関係の建築業を営まれていた事もあり、現場ではSさま自ら采配を振るいご活躍されておられました。

照明からスイッチ1つの細部に至るまで、多くの関係者と顔を合わせて話し合いを重ね理想の家を追求。鉄とコンクリートを活かした空間に、Sさまのセンスが光っています。

Sさまは、LDKでほとんどの時間を過ごすので、寝室は寝るだけの部屋で構わないとのこと。建築家から提案された間取りは、LDK37.1畳というもので、玄関部分にもドアなどがなく天井も高いため（3,200mm）玄関ドアを開けると40畳ほどの空間が広がり、明るく開放感があります。

「家族全員ファッションが好きで、靴や帽子・洋服が多くて収納に困ること、帽子をかぶって靴を履いた後に全身鏡を見たいこと」の要望に対して、オープンの靴棚と間仕切り壁を有孔ボードにして帽子掛けにしています。見せる収納にしたことで、収納力だけでなくインテリアの一部になっています。

家のほとんどがコンクリートの土間になっています。 奥様の好きなインテリアは、子供の頃からロフトやSOHOだったそうです。また、ご主人は鉄を扱う仕事をしているので、ダイニングやリビングのテーブル、ウォークインクローゼットには鉄筋のハンガーラック、他にもテレビ台やアイアンの窓枠・ベランダや屋上の手すりなど、家にある鉄の製品はほとんどご主人の自主制作です。

多くの関係者と顔を合わせて話し合いを重ね、理想の家を追求されたSさまご夫婦。開放的な大きなLDKや玄関収納、鉄骨がむき出しの天井、コンクリートの土間、真っ白に塗られた壁など、ライフスタイルと好みのデザインを組み合わせた住まいの完成です。

Sさまも施工に加わり完成させた家は、何よりも愛着のわく住まいとなることでしょう。