新築一戸建て

  1. FORZA北九州
  2. サポート実例
  3. 新築一戸建て
  4. 段床の家

段床の家

福岡市

敷地は街中の住宅地にあり、南側はマンションが立ち並ぶものの、北側には小学校の校庭があり、眺望には恵まれていました。敷地面積は28坪と小さく、広がりをどのように確保するかが1つの課題でした。

小さい敷地を有効活用するためにシンプルな構成とし、1階に水廻り、寝室、収納を集約し、2階に大きなワンルームの空間を提案しました。
2階はスキップフロアになっており、ワンルームながらも段により適度に区切られています。南側のリビングには奥行のあるテラスを設け、1.8mの高さの手すり壁で適度なプライバシーを確保しています。北側の子供室は、まだ小さいお子さんの成長に合わせて、後々個室として使えるように大きな引き戸で仕切っています。その上部は大きな欄間になっており、子供室を仕切った状態でも北側の眺望をのぞむことができます。

こうした外部とつながりを通して広がりを確保するとともに、段により区切られた各スペースはそれぞれ特徴のあるスペースになっており、家族みんなで過ごしたり、各々過ごしたりと1つの空間の中で様々な過ごし方を許容できます。
段床が家族の暮らし方や外部環境といった様々な変化を受け止める土台のようなものになればと思っています。

家族構成
夫婦+子供2人
構造規模
木造2階建て
用途
専用住宅
敷地面積
91.62㎡(27.71坪)
延床面積
110.94㎡(33.55坪)
photograph
Techni Staff

FORZAコメント

家が完成してちょうど一年が経った頃にインタビューに伺いました。“暮らしのオタク”ことO様の奥様は、とても片付けや整理整頓が得意な方で、家の中にはいわゆる箱型の置き家具はひとつもありません。敷地は約28坪で、数字だけ見るとコンパクトな住宅なのですが、余計なモノがないおかげで一室空間の2階LDKはすっきりとして、広く感じます。

土地探しから家づくりを始められたO様ご夫婦。希望にあう土地との出会いはご縁です。大きめの土地が見つかったときは分割して予算に合う金額で購入できるよう、不動産のサポートもさせていただきました。

建築家コンペで選ばれた平野公平建築設計事務所の平野さんといっしょに、空間のデザインや小物の収納に至るまでとことん対話を重ねながらプランを作っていったそうで、今の住まいは大満足ですと語ってくださった奥様の笑顔が印象的でした。

また今回は設計者だけでなく、優秀な職人さん方にも腕を振るっていただいて、建具やその取っ手、階段の手すりなど細部まで技巧が凝らされています。語りどころが色々あるのもこのお家のいいところですね。
それにしても、福岡市の中心部でこんなに気持ちいい空間が自分のものになるなんて、田舎暮らしの私には羨ましい限りです!