Pop-up House
飯塚市
敷地を0~3mの崖に囲まれる為、414㎡の敷地面積を持ちながらも、崖条例からの制約により、住宅の配置は、敷地の隅へと自ずと追いやられた。崖条例からは、高低差の倍のライン(2Hライン)が設定されるが、そのラインに歯向かうように建物は横へ縦へと張り出した形態をしている。
- 家族構成
- 夫婦
- 構造規模
- 木造2階建て
- 用途
- 専用住宅
- 敷地面積
- 414.53㎡(125.40坪)
- 建築面積
- 62.63㎡(18.95坪)
- 延床面積
- 80.4 ㎡(24.32坪)
- photograph
- harigane yousuke
FORZAコメント
自分たちの家が欲しいと思うきっかけや理由は、建て主さまそれぞれ。「Pop-up House」の主、M様ご夫婦は、「一生、賃貸暮らしは考えられない!」「世界で自分たちだけの唯一の物がほしい」という想いから、建築家との家づくりを選択されました。
その想いの強さは、設計段階から工事が終わるまで衰えることはありませんでした。建築家との打合せ中、プロが作るほどの詳細なイメージ資料を何度も作成して、一切の妥協がなかったこと。また、ものづくりがお好きで、とくに奥様は自分好みのデザインや色を確信を持って選べる能力のある方だったので、同年代だった若き現場監督とともに手を動かし、汗を流し、ときには叱咤しながら、完成を目指し、気持を一つにして家づくりを進めてゆかれました。
「Pop-up House」は木造住宅にしては特殊な形のために工事も難しかったのですが、関係者全員、ひとつのチームのような結束がありました。こだわりの強さを実行力でも証明されたM様ご夫婦は、正に”プロの施主”! その頑張りには本当に頭の下がる思いでした。
完成してから一年後に家づくりの感想をお聞きした際、「ものすごく大変だったけど、設計の池浦さんや工事の平薮さん、フォルツァ、職人さん、みんなの力を集めて家づくりが出来たことがとても良かった」と感慨深げに語ってくれた、M様の奥様。そういった思い出も含めて、世界で自分たちだけの唯一の物、なのですね。