新築一戸建て

家族が集まる「く」のいえ

佐賀県唐津市

とても仲の良い大人ばかりのご家族５人が集まって暮らす家です。
敷地の広さ１５００㎡弱、地目は農地(田)で山々を見渡せる緑豊かな山裾に位置します。まずこの広い敷地を宅地としてどのように敷地分割し、建物をどのように配置するかが課題となりました。
広い道路から小道を上り敷地を見上げると敷地奥に「トトロの森」を思わせるかわいらしい木立が見えます。その対角線上に見晴らしの良い眺望が広がっているためこの二つを結ぶ線を建物の方向軸とし、緑を眺めながら暮らせる住まいを目指しました。さらに山裾からの山の斜面を流れる風を取り込めるように建物を配置し、その結果生まれたのが「く」の字のいえです。くのじなりを利用して家族が長い時間を一緒に過ごすLDK「家族の間」を中央に配置し、「家族の間」に寄りあうように個々の部屋を並べています。５人家族の暮らしを包み込むような大屋根がそれぞれの空間に連続性を持たせ、一体的な空間として感じさせてくれます。家族の間には土間空間による　４０cm　の段差や大きな　３枚引き戸の窓辺など自然に腰掛けられる場所を散りばめ、長い時間留まりたくなるような居心地の良い家族空間をつくりました。