新築一戸建て

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行橋の土間の家

行橋市

土間の先に広がるもの


この家には真ん中には細長い土間がある。土間は玄関からリビングの脇に繋がりそして家の中腹より外(庭)へ通じる。
それは生物の口から新鮮な空気や水が入り、通り抜けるようなものに近いかもしれない。それは無意識的に自然な行為であり、意識的に生物の身体に新鮮な活力が漲ることにもなる。





この家を計画しているときに考えていたこと、それはただの土間がある空間をテザインすることではなく、土間があることで家の中に運ばれてくるもの、土間から外へ出て行くことで浄化されるようなもの、つまり土間の先に広がる” 何か”をデザインすることなのだと考えていた。





そして、それがいつしかそこに住む家族や、関わりのある人々にとって”何か良いこと”をもたらすことができればとても素敵なことだ。

設計をしているときは黙々と図の中に線を引っ張っていたが、それが図を離れ色と形を帯び、田園が広がる大地に家のカタチを太く根を張りはじめたのを感じた時、新鮮な風が自分の体を通り抜け胸の奥がすっと清々しくなるのを感じた。いつまでも眺めていたい気分になった。土間の先に広がり続くものはなんだろうか。





それは家族にとっての常に幸福を手繰り寄せ続ける” 何か良いこと”であると信じている。



家族構成
夫婦+子ども2人
構造規模
木造2階建て
用途
専用住宅
敷地面積
365.18㎡
建築面積
111.10㎡
延床面積
141.60㎡(1階:105.12㎡ 2階:36.48㎡)
施工
株式会社 志道工務店
設計・施工
鶴田じろアトリエ
photograph
Kouji Okamoto