犬と猫と暮らすマンションリノベーション
福岡市中央区
築40年ほどの丘の上に立つマンション。施主ご夫婦は歴代の犬や猫たちと、30年ほど住まわれてきました。施主は、経年に伴い家の不便も多く感じ、老犬の在宅介護もされていらっしゃいます。
長年住んできた家をリノベーションする場合、その家のすべてをわかっている施主こそが「我が家」のプロなので、まずは今までの暮らしぶりと歴史をお聞きし、理解するところから設計を始めます。
お話を聞くと「人も動物も快適で、それぞれに居場所があり、仲良くすごせる家」そんなイメージが湧いてきました。
そのためには、やはりキッチンから全体を見渡せるLDK中心の暮らし方が適しており寝室、収納以外はほぼワンルーム空間に。リビングにはキャットウォークを兼ねた収納棚、リビングの一角にはワークコーナーを設け、人も動物も同空間で、それぞれの過ごし方ができるようなプランが出来上がりました。
対策として、リビング建具の1枚はペット用の網戸付きにしたり、素材は無垢材のほか、においを吸収してくれる壁材なども使い、自然素材と機能製品を併用しました。
完成して感じたのは、動物に心地いい家は、人間にも心地いい、ということ。
人も動物も仲良く、これからも楽しく暮らしていけますように。
- 家族構成
- 夫婦+愛犬+愛猫
- 構造規模
- RC造
- 用途
- マンションリノベーション
- 延床面積
- 73.32㎡ (22.18坪)
- 設計監理
トウグチヤスコアトリエ一級建築士事務所