ギャラリーレポート

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建築家/小林 利武

小林建築設計工房 一級建築士事務所

木の家づくり 緑のまちづくり

太古の昔から日本の気候風土に根ざした木造建築。今回はその木造建築設計について、建築家としての思いを語っていただきます。さらに、小林氏の設計した住宅作品の写真と、柳川・大牟田の“まちづくりボランティア”でのポスター・チラシのスケッチ原画を一部ご紹介いたします。

太い木組みの丈夫な住まい。夏涼しく冬暖かい土壁の住まい。自然素材に包まれた空間のやさしさ。安心感。子どもからお年寄りまで、みんな健康で助け合えるまちづくり。ふるさとづくり。
私の木造住宅の設計における基本的な考えは、
『しっかりとした“構法”』
『家族みんなが気持ちよく暮らせる“空間”』

を実現することです。

『しっかりとした“構法”』について

  • 将来においても継続的に供給可能な住宅の構造材は“木材”しかありません。
  • 大気中のCO2濃度をある程度に抑えておくためには、樹木を伐採し使い、再び植樹することにより、若木にCO2を吸収してもらわなければなりません。
  • 樹木が住宅の構造材として成長するまでには、およそ60年ほどかかります。
  • これらの環境サイクルを維持していくためには、木造住宅の寿命は60年以上長持ちしてもらう事が必要となってきます。
  • そのための家づくりとしては、高温多湿の日本(特に九州)の気候・風土を考えると、現在主流となりつつある接合部に金物を使った工法などではなく、伝統的な“木組みの工法”による方が良いと考えます。
    この工法は、金物の結露による木材の腐れ、カビ、シロアリなどの心配がなく、ボルトのゆるみによる強度低下もないので丈夫で長持ちであるといえます。これは、日本の歴史的な木造建造物が現在もなお存在しているという事からも明らかです。

以上の考えから私の家づくりは、大工さんはじめ様々な職人さん達による手作りを基本としています。
ちなみに、現在私は「大工育成塾(国土交通省支援プロジェクト)」にて、設計の講師をさせていただいております。そこでいろいろな工務店のスゴ腕の棟梁や、若く情熱のある大工さん達と接する機会も多く、講師である私の方が木造技術の奥深さについてさまざまな事を教えてもらうこともしばしばです。
これら“匠の技術”を是非これからの家づくりにも活かしたいと考えています。

『家族みんなが気持ちよく暮らせる“空間”』について

使い勝手の良さはもちろんのこと、家族みんなが笑顔で暮らせる生活の場とは、「気持ちのいい空間」、「感動的な空間」、「自然と一体となれる空間」など、『その家族が幸せを感じられる空間(時間)』が、『何か』必要であると考えます。
古今東西の名作建築の空間のアイデア、エッセンスなどを探求・参照し、そこに暮らす家族のために、その『何か』を新しく、オリジナルなカタチで提案できればと常に考えています。

施工実例

  • みかんの花咲く家 〜ウッドバルコニーと通り土間の家〜(新築)

  • 17坪の立体最小限住宅 〜自然素材の伝統工法〜(新築)

  • 古いお座敷を杉板張りの寝室に改装(リフォーム)

まちづくりボランティア ポスター・チラシの原画

  • 「風力水車によって水の流れをおこし、河川を浄化する提案」
    (柳川市役所への提案)
  • 大牟田 三池中学・三池高等学校・同窓会総会ポスター原画
  • 「堀割に架ける藤棚の提案」
    (柳川市役所への提案)
  • 「掘割に架けるバラのパーゴラの提案」
    (柳川市役所への提案)
  • 「休耕田を利用した、田んぼの中のポケットパークの提案」
    (柳川市役所への提案)
  • 「潮が干いた時だけ海から現れる屋外ステージの提案」
    (柳川市役所への提案)