お役立ちコラム

  1. FORZA北九州
  2. 家づくりお役立ち情報
  3. お役立ちコラム
  4. 建築家に設計を依頼するメリット・デメリット

建築家に設計を依頼するメリット・デメリット

家づくり

2022.01.24

建築家は雑誌等メディアによく登場している有名人から、ベテラン、実務派、新進気鋭の若手まで実にさまざまです。

個性的な方もいて性格、作風等は百人百様。住宅・店舗・公共施設などそれぞれ得意な分野も違いますので、どれだけ自分の建てたい家や考え、性格に合った建築家と巡り会えるかが、その後の家づくりの失敗と成功を分けるといっても過言ではないかもしれません。

そもそも建築家に設計を依頼する事のメリットやデメリットにはどんな事があるのでしょうか。

建築家・設計事務所との家づくりの良さとは?

①柔軟で優れた“設計力”が期待できる

建築家・設計事務所との家づくりは、建物のデザインから仕上げ材料の選定にいたるまで、1つ1つを建て主と共に作り上げていきます。そして、工事方法や材料だけでなく間取りなどについても、建て主の好みや暮らし方に合わせた柔軟な発想の設計を行ってくれます。

建築家はアイデアを形にするための労力を厭いませんので、納得がいくまで設計について話し合う事で満足度の高い家づくりが実現できます。

②敷地などの条件を最大限に活かす

狭小地や変形地、崖地、旗竿地など、住宅を建てるのに厳しい条件の土地でも、建築家の“設計力”によって、その土地が持つ良さや面白さを最大限に引き出すことができます。

予算が厳しい場合でも、発想を変えた面白いアイデアが生まれてくる事もあり、たとえ悪条件であっても、それを家の個性として活かす提案をしてくれるのも建築家と建てる魅力でしょう。

③工事見積もりのチェックが可能

同じ設計図の工事見積りを複数の施工会社からとって比較検討できるのも建築家や設計事務所とならでは。設計した本人(または設計事務所)に各施工会社の見積り内容をチェックしてもらえるので、適正な工事価格を算出できます。

④独立した監理体制

建築現場の「監理」は、品質の高い工事のためにとても重要です。建て主は建築設計事務所とは「設計と監理」の契約を結び、施工会社とは「工事」の契約を結んで別々に費用を支払いますので、建築家は施工会社とは切り離された状態で「監理」を行ってもらう事ができます。

建築家・設計事務所との家づくりの注意点は?

建築家・設計事務所との家づくりでは、建て主が望むオリジナリティ豊かな住まいが期待できます。しかし、実際の現場では家づくりの過程において問題が起きることがあるのも事実です。

展示場などで実際の家を見ることができるハウスメーカーの住宅と違い、すべてが白紙の状態から家づくりを進めていくため、建築家との意思疎通がうまくいっていないと建て主の希望と違った住まいが建ってしまうこともあります。

建築家との家づくりとハウスメーカーの住宅を比べると、建築家の方が設計や要望などの自由度が高い分、ちょっとしたお互いのイメージの違いがトラブルの元になってしまいます。

お互いにイメージの違いがあることを認識した上で多くの確認や理解を重ね、ひとつひとつじっくりと家づくりを進めていくことが大切です。

満足できる家づくりのために

満足できる家を建てるためには、信頼できて相性の良い建築家に出会える事が重要になってきますが、もし運良くそのようなパートナーと巡り合えたとしても、何でもかんでも建築家に任せてしまうのはよくありません。

良い家を建てるためには建築家と良い信頼関係を築きつつ、建て主も建築家と同じくらい時間と手間を惜しまないことが大切です。そのお互いの苦労の先に「本当の満足できる家」が待っているのです。