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建築家/陶山 良雄

陶山設計工房

住宅設計のテーマ

仕事を進めるうえで、常に意識していることは、「難しい全体として解く」という事です。
プロとしてできるだけのアドバイスをさせていただいています。

はじめに

先日、フォルツァで建築家をさがしているお客様からこんな質問を受けました。
「陶山さんに設計を依頼したら、どんなメリットがありますか?」
このように尋ねられたのは初めてでしたが、これまでの施主の皆様からいただいた言葉を手掛かりに、一度自分なりにまとめてみようと思い、お手紙の形でお答えしました。
その文章がそのまま、私の「住宅設計のテーマ」になっていますので、これから家づくりをお考えの皆様に、何かのご参考にしていただければと、披露させていただきます。

A様
このたびは、設計者候補として選んでいただき、まことにありがとうございます。

施主様からは、入居後に「気持ちがいいです」というお言葉をいただきます。
その中身は、風がよく通る、欲しいときに陽が入り、欲しくないときには軒が陽を遮ってくれる、ストレスなく動き回れる、木のいい香りがする、といったものです。
建築は動きません。ですから動くものを味方にしなくては、気持ちいい暮らしは望めないのだろうと思います。太陽の動き、風の流れ、風にそよぐ木の葉、といったものを仲間にして生活できるような家を作りたいと考えています。

日本の高温多湿な気候を考えると、住宅には木造が相応しいと考え、特殊な条件がない限り木造をお勧めしています。木で造るからには木の良さをできるだけ活かしたいと思いますが、すべての柱を現しにするとどうしてもいわゆる和風住宅となり、それが好きな方もおられますが、そうでない方にはちょっと…ということになります。
そこで木を見せるところと隠すところのバランスを、施主との対話の中から見出していくことが、私にとって一つのテーマとなっています。

さほど大きくない住宅でも家事動線を特に重視するのは、どうしても必要な家事を気持ちよくスムーズに終わらせて、少しでも長く、ご家族とゆったりとした時間を過ごしていただきたいからです。

仕事を進めるうえで、常に意識していることは、「難しい全体として解く」という事です。
とある有名建築家の言葉だったと思いますが、言い換えれば、「できるだけ広い視野で物事を決める」、「短絡を避ける」、という事だと理解しています。
住宅は、一度作ってしまうとそこに何十年と暮らしていくものですから、慎重に慎重に作るべきだと思います。

また一方で、スピードを要求される場面も多々ありますので、それも踏まえて、プロとしてできるだけのアドバイスをさせていただいています。
結果として、「納得いく家づくりができた」という感想につながるのではないかと思います。ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。

陶山設計工房 陶山良雄