家づくり体験記

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  4. 色々決めるのは大変

season 9
色々決めるのは大変

  1. 施工打合せ その1

    2012年4月

    打合せに行く途中、開店したIKEA新宮店の前を通る。人が多い。イオンモールも賑わっているし、新居の周りも騒がしくなりそうである。

    はじめに、施工状況を見る。
    内部の造作や断熱材の取付けが始まっている。サッシもリビング東側上部のハメ殺しの大きな開口は未だだったが、大部分が嵌めこまれていた。

    打合せは、配線やコンセントの位置確認。筋交い間柱垂木などとの取り合いで設計図面どおりにできない場所や、照明の位置などを決めていった。
    最初に見回った時、あちこちに何やらマジックで記号が書かれていたが、配線関係の設置場所や種類を予め記したものらしい。段取りもよくて安心。

    1Fの寝室では、現場監督の永田さんから「配管スペースがもったいないので、壁を追い込んではどうですか?」と提案あり。幅狭い物置き場所ができそうで、たいそう好ましく即応諾。永田さんは少しとぼけた感じの、いい味を出している方だが、技術的に信頼出来る方。現場の雰囲気がいいのも人徳だろう。

    外壁の色調については大まかな色を決め、大型の見本をいくつか作ってもらい検討することに。鼻隠し等の色は、着色した板を持ちだして検討。遠くから眺めたりして、オリーブに決定。屋根の鋼板の濃い紺色や、予定されている濃いブラウンの雨樋と合わせると、なかなかいい色だと思う。

    帰りに急な大雨。
    現場で傘を借り、陶山さんに最寄り駅まで送ってもらったが着いた途端に止む。大濠の安価なホテルに1泊。

    翌日、暇だったのでフォルツァを訪問。雑談をして帰宅。

  2. 施工打合せ その2

    2012年5月

    施工は配線が完了し、内部造作の大部分、断熱材もだいぶ取付が終わっていた。断熱材はカッターで切って大きさを合わせている。端材がもったいない気がするが仕方がない。貧乏人はすぐ何かに使えそうと考えてしまう。

    木製の家具は、大川の木工屋さんが製作・据付担当。
    数十枚にも渡る詳細図を持って来られていた。

    陶山さんと意見を交わしながら、形や素材、器具などを決めて行く。木工屋さんは木工のプロとして、陶山さんは建築のプロとして、それぞれ一家言ありそうで面白かった。予算は限られているが、良い家具ができそうで楽しみ。

    和室の天井は、よしず貼りを希望していた。
    よしず貼りにも色々な種類があるようで、陶山さんが「綴じ糸が見えにくい方がいい」とアドバイス。私が心のなかで選んでいたものと同じ意見だった。

    外壁の色は30cmくらいの見本で、2系統6種類ほどが用意されていた。
    以前、陶山さんから「見本と実際に施工した後で見る色は違う。時間によっても違って見えます。」と聞いていたが、そのとおりだった。

    外壁の見本を軒の下に掲げて、日向に出したり引っ込めたり…ずっと見ているうちに残像でわからなくなった。
    基本設計当時からの希望に近づけるため、白っぽい方に少し黄褐色を混ぜた見本を作ってもらい、次回決定することになった。

  3. 色々決めるのは大変

    2012年5月

    第3回目の現場打合せ。前回ペンディングとなっていた外壁色を含め、いろいろな場所の、色々な検討が主。

    予定時間より30分ほど早く行ったら、すでに建築家の陶山さんが着いており、永田さん(現場監督)と打ち合わせを始めていた。手土産は、昔ながらのピーナツを載せたクッキー「ぼっけもん」。私の好物である。

    内部の造作が進んでフローリングも貼られていたが、保護シートで覆われていて見えなかった。ちょっと残念。キッチン東側の大きなガラスは出来ていて、なかなか良い雰囲気になりそう。

    現場監督の勧めで日の当たる大屋根の下の断熱材に触ってみたが、ちっとも熱を感じない。
    また、2F寝室の吸気口に手をかざすと、ひんやりした気流が感じられた。現場監督の永田さん発案。玄関には花崗岩が貼られていた。

    今回検討したいろいろな場所の色々な色。
    外壁の色、内壁の色、天井クロス、浴室タイルの色、天井、ふすま紙と引き手や2Fの木質部の塗り分けの境目など。

    もっとも、施工の詳細に係わることは、全て陶山さんが現場担当者に指示する形で決まってゆく。時々意見を聞かれたが、特に口を挟むこともなく、お任せで安心。

  4. 色極め

    2012年6月

    第4回目の施工打合せ。
    打合せ前に「ふくつの家」でフォルツァのスタッフ、建て主さん、建築家など総勢60名ほどが集まり、内覧会と交流会のバーベキューパーティーがあった。

    打合せの主体は、ペンディングとなっていた各部の色極め。

    ◎室内色
    ◎外装色
    ◎室内木部の色
    ◎浴室タイル目地の色

    その他
    ◎天井の壁紙の材質
    ◎和室天井のよしず張りの範囲
    ◎郵便受け
    ◎和室の床の間
    ◎玄関土間の洗出し砂利
    ◎洗面前のタイル
    ◎キッチンパネル
    ◎浴槽
    ◎トイレの天井など。

    トイレは予定していた色が廃番になったとの事で近い色になった。ほかに施工に関わる細々としたものを、建築家と現場監督で決めていく。

    2週間ほどで内部造作が随分進み、屋内がだいぶ現実味を帯びてきた。
    浴槽はカタログだけで決めたので不安だったが、中に入ってみるとなかなか快適。もっとも、何十年間も足を曲げて浸ってきたお風呂に足を伸ばして入れるだけでも大満足。

  5. 外構と植栽の打ち合わせ

    2012年7月

    北部九州豪雨のなか、外構と植栽の打合せに。
    この日行くと、外壁吹き付けが終わって足場とネットが外されていた。初めて外から家の形が見えて、なんとなく嬉しい気持ち。両側の立派な瓦屋根の二階家に挟まれてスッキリと低めの佇まい。

    外構で大きな課題は、駐車スペースの処理。
    カーポートの下がコンクリート舗装になっていたが、その他は砂利敷にするかどうかは未定だった。砂利が道路に出ないよう、道路沿いをコンクリートにしてもらおうかと話を切り出したら、陶山さんがちゃんと考えていて、全部コンクリートを張るような図面を示された。

    「値段もそうかかりませんから」

    これで懸案解決。

    そうこうするうち、雲が厚くなってポツポツ。しばらくして土砂降りに。
    降りだした滝のような雨の中、太宰府の方から造園屋さんが来てくれた。

    リビング前の主庭、和室と玄関奥の庭、バスルームの目隠し、玄関前のアプローチなどなど、植栽の希望を伝えた。
    陶山さんも建築家として、ブロック塀の目隠しの低木、木塀の下の草、駐車場との境の常緑樹の事などを伝えた。